共鳴する「音楽の力」

 3月27日の朝日新聞に掲載されたディック・ブルーナさんのイラストとメッセージをご存じですか?

 震災で苦しむ日本の子どもに、オランダから送られたメッセージです。ミッフィー(うさこちゃん)が二粒の涙を流し、鉛筆で力を込めてブルーナさんがメッセージを書いてくれました。

 そのイラストとメッセージが、震災支援のチャリティーコンサートのポスターに使われました。日本センチュリー交響楽団が4月12日正午から大阪市の大阪ガスビルのテラスで開く「東日本大震災支援コンサート」です。演奏などについては日本センチュリー交響楽団(06・6868・3030)に、会場などについては御堂筋まちづくりネットワーク(06・6263・7541)にそれぞれお問い合わせ下さい。

  

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 担当の人にお尋ねすると「入場は無料です。会場に募金箱を置くので寄付をお願いします」というお返事でした。「集まった募金はどうするのですか」とさらに尋ねると「仙台フィルハーモニー管弦楽団に全額贈ります」。

 最初は「えっ」と思いました。音楽家仲間にだけ寄付するの?

 でも、それはとても浅はかな思い違いでした。仙台フィルは各地の避難所など被災地を巡り、ボランティアで復興コンサートを続けています。その費用に充ててもらおうというのです。

 仙台フィルのホームページ(http://www.sendaiphil.jp/)を読むと「私たちは、被災者に直接音楽を届けることにより、亡くなられた方々を鎮魂し、ご家族や生活を失くされたみなさんを癒し、そして希望の灯をともすことに全力を挙げていこうと決意いたしました」とあります。地元のNPOと協力して「音楽の力による復興センター」を設立したのだそうです。「音楽の力」ですよ。いい響きではないですか。

 ふと、「共鳴」という言葉が思い浮かびました。中学校の理科の時間に実験しませんでしたか。ふたつの音叉を離して並べて、片方だけを鳴らすと、しばらくしてもう一つも音を出し始める。あの現象です。

 音楽を愛するこころが大阪で奏でられ、遠く離れた仙台、そして被災地の皆さんのこころを響かせる。そう信じましょうよ。

 ブルーナさんも日本に共鳴して、すてきなイラストとメッセージを送ってくれたのですから。

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