2011年7月

 前回のゴーゴー・ブログで、ひろしま美術館(広島市中区)のプロムナードで開かれている「こどもミッフィーてん」を紹介しました。今日は、続きのお話です。

 美術館の中庭に面したプロムナードの回廊パネルでは「ゴーゴー・ミッフィー展」の会期中(8月28日まで)に、もうひとつのかわいい展覧会が開かれています。広島YMCAで毎週土曜日に開かれている「サタディパッケージスクール」で学ぶ17人の小学生が描いてくれた46点を紹介する子どもの手作り展覧会です。

 

zenkei.JPG

 

 そのうち、55本のろうそくを立てた大きなお誕生日ケーキの絵については、この前にお話しましたね。実は、そのケーキの絵の隣にもこんなすてきな絵が並んでいるのです。

 見て下さい。ミッフィー(うさこちゃん)が大きなかき氷の前で「うれしいな」とダンスをしていますよ。 

 

kakigori.JPG

 

 お相撲さんになったミッフィーもいます。

 

sumo.JPG 

 

 おやおや、こちらでは上手にお習字をしていますね。書き初めでしょうか。

 

kakizome.JPG 

 

 そのほか、新幹線に持ったり、広島名物のお好み焼きをつくったり......。

 

shinkansen.JPG

 

 近くにはこんな説明文があります。

 

 ようこそミッフィー!!

 にほんにきてくれてありがとう!

 にほんのことをしょうかいするよ。

 1がつ1にちのおしょうがつからはじめるよ♪

 

 そうか、わかった。子どもたちが絵のなかで、四季豊かな日本の各地にミッフィーを案内しているのですね。

 広島YMCAのお話を聞くと、ありがとうの気持ちを込めて、子どもたちが日本に招待したこともわかりました。今回の招待旅行は、ミッフィーが東日本大震災で日本を励ましてくれたことへのお礼だそうです。 

 みなさん覚えていますか。震災が起きて間もなく、作者のディック・ブルーナさんは、悲しくつらい思いをしている日本の子どもたちに向け、涙のミッフィーのイラストとメッセージを送ってくれましたね。そのあたたかでさりげない励ましは、被災地の子どもたちはもちろん、広島の子どもたちの心にも響きました。 

 「お礼に、震災から立ち直って元気になった日本に、ミッフィーに来てもらおう」

 こうして描き上がったのが、このかわいい絵たちなのです。どうぞ、一枚一枚、ゆっくり見てください。どれも楽しそうなミッフィーばかり。思わず口元がほころんできますね。なにより、震災からの復興を託した子どもたちの気持ちも伝わってきます。 

 現実に目を向けると、まだまだ復興への道は険しく、あちこちで大人たちは欲のかたまりになったように、小競り合いを繰り広げています。

 そんなことはどうでもよいのです。被災地を必ず復興させないといけませんし、よりよい国になった日本にミッフィーを招待しなければなりません。絵を見て、強くそう思いました。子どもたちとミッフィーとの約束を、大人の都合でほごにするわけにはいかないのです。 

 いつか、きっと。僕は、子どもたちの絵に未来を信じています。だって、ここ広島は、あの原子爆弾の大惨事からよみがえった街なのですよ。

 各地を旅した「ゴーゴー・ミッフィー展」が16日、ひろしま美術館(広島市中区)にやって来ました。会期は8月28日までです。今回が最後の展覧会場となりますのでお見逃しなく。

 ひろしま美術館を上から見ると、城壁のようにぐるりと取り囲む白い建物群の真ん中に緑の屋根の円い本館があります。「ゴーゴー・ミッフィー展」は本館の奥にある長方形の展示室で開かれており、緑豊かな中庭を見ながらプロムナードを進んでいきます。

 

hiroshima.JPG

 

 おやっ。途中の壁に55本のろうそくをたてた大きなお誕生日ケーキの絵が飾ってあるではありませんか。何だろう?

 近づくと、そこもかわいい展覧会場でした。プロムナードの回廊パネルで「こどもミッフィーてん」が開かれているのです。

 

cake.JPG 「こどもミッフィーてん」は、その名の通り子どもたちによる手作りのミッフィー展です。広島YMCAで毎週土曜日に開かれている「サタディパッケージスクール」で学ぶ17人の小学生が、2カ月半かけて絵を描いて準備してくれました。すてきなプレゼントにミッフィー(うさこちゃん)はきっと「ありがとう。とってもとっても、うれしいな」と大喜びしていることでしょう。

 広島YMCAのお話によると、ひろしま美術館で開かれる展覧会に合わせて、これまでも子どもたちが描いてきた絵を紹介する子ども展覧会を続けてきました。美術館で開かれる展覧会のテーマに沿って何をどう描くのかを考え、できあがった絵をプロムナードで展示してきました。

 ちなみに最初の子ども展のテーマは「りんご」でした。洋の東西を問わず描かれてきた「りんご」を主題にした作品を集め、2005年に開かれた「りんごの秘密」展にちなんだのだそうです。

 この話を聞いて僕は「えっ。始まりは、りんごだったのですか?」と問い返してしまいました。なんという偶然でしょう。みなさんもご存じのように、ミッフィー(うさこちゃん)の作者ディック・ブルーナさんが最初に発表した絵本が『りんごちゃん(第1版)』(1953年)でした。

 『りんごちゃん』から始まって、120冊以上の絵本をつくり続けるブルーナさんのように、子ども展も長く長く続いていくといいですね。

 そうそう。今回の「こどもミッフィーてん」にはお誕生日ケーキの絵を含め46点が展示されているのですが、ほかにもかわいい絵がいっぱい。それから、とびきりすてきなエピソードもね。

 続きは次回のブログで。

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